先日駅の階段を歩いていたら、突然近くにいた若者が、隣にいたおじさんを怒鳴りながら階段から突き落とそうとしました。突き落とすというか、多分体がぶつかっていらいらしておじさんの事をおしこめたというか、そんな感じです。
おじさんは「なんだよー」といって逃げていきました。
そのあとその若者は僕とぶつかって、僕もなんか言われるのかなと思ったら、「あ、すいません」と言って謝ってきたのでした。
人間、裏表と言うか、状況でなんにでもなるというか、不思議ですね。
かくいう僕も罪深い人間ですので、電車の中で舌打ちされてイラッとしてしまったこともあります。
しかし、僕の知り合いのダンスの先生がいっていたのですが、それは非常に大事な事なのですが、「喧嘩はしないほうがいい」とおっしゃいました。
そういうそのダンスの先生も若いころは喧嘩をして相手の頭を壁に打ち付けたら気絶しやがったといっていたのですが、ある時こんな喧嘩を目にして考えが変わったということです。
夜の繁華街、筋骨隆々の大男が小さな男と喧嘩になりました。
大男の方は自分の力には自信があるので小さな男の身体を腕で押さえつけてこれからどうしてやろうかというところだったのですが、その小さな男は躊躇もせずに一瞬で相手の首元をスパッとナイフで切ったのでした。
一瞬、血も出ず、大男も切られたことに気づかず、ですがその一瞬後、「なにしやがる」と大男が動いた途端に、首から血が噴き出しぶっ倒れたということです。
小さな男はすぐさま逃げたということでしたが、とにかく喧嘩には予期せぬ危険があるということです。
というか喧嘩で死ぬなんてもったいない。
喧嘩はとにかく、逃げるが勝ちです。
三室